庭のデザインを始めようとして、最初に何をすればいいかわからなくなる方は多いです。植物を選ぶ前に、照明を考える前に、まず「今の庭がどうなっているか」を正確に把握することが必要です。これがスペース分析です。難しい道具は要りません。メジャーと方位磁針と、少しの時間があれば始められます。

敷地の寸法を測る

まず、外構の外周を測ります。建物の外壁から敷地境界線までの距離を、東西南北それぞれ測ってください。メジャーは5m以上のものが使いやすいです。測った数値をA4の紙にフリーハンドで書き込み、縮尺を決めて清書します。1/50スケール(1cmが50cm)が住宅外構には扱いやすい縮尺です。

日照の確認方法

日照は季節と時間帯によって大きく変わります。最低でも、夏至(6月下旬)と冬至(12月下旬)の2時点で、午前9時・正午・午後3時の3回、庭に出て影の位置を確認してください。スマートフォンの太陽位置アプリ(Sun Surveyor等)を使うと、特定の日時の日照シミュレーションができて便利です。

風向きと隣地の関係を整理する

卓越風(その地域で最も多い風向き)を確認しておくと、植栽の配置や屋外家具の置き場所を決めるときに役立ちます。気象庁の「風配図」データで確認できます。また、隣地の建物や塀の高さを記録しておくと、日照の遮蔽要因として設計に組み込めます。

分析結果を1枚の図にまとめる

測った寸法・日照の状況・風向き・隣地の影響を、1枚の平面図に書き込みます。この図が、これ以降のすべての設計作業の出発点になります。完璧な図面でなくて構いません。自分が読めれば十分です。Cloud Cove Pathの入門コースでは、このスペース分析図の作り方をステップごとに解説しています。

スペース分析は、庭づくりの中で最も地味ですが、最も重要な作業です。ここを丁寧にやっておくと、あとの設計がずっとスムーズになります。まず測ることから始めてみてください。