「庭が狭いから植物はあまり植えられない」と思っている方は多いですが、2坪程度のスペースでも、植栽の組み合わせ方次第で十分な緑量と立体感を出すことができます。ポイントは、高さの異なる植物を意図的に組み合わせる「層構造」の考え方です。
3層構造の基本 ¶
植栽の層構造は、高木層(3m以上)・低木層(0.5〜2m)・グランドカバー層(地面を這うもの)の3つに分けて考えます。2坪の庭では高木を1本、低木を2〜3株、グランドカバーを地面の空きスペースに配置するのが基本的な構成です。高木は1本でも、視線の抜けと日陰をつくる効果があります。
関東で育てやすい高木の選択肢 ¶
2坪の庭に植える高木は、成長が遅く、根張りが控えめなものを選ぶことが重要です。ヒメシャラ(落葉)・ソヨゴ(常緑)・アオダモ(落葉)は、いずれも成長が比較的緩やかで、住宅外構に向いています。ソヨゴは常緑なので冬でも目隠し効果があり、玄関脇に植えられることが多いです。
低木とグランドカバーの組み合わせ ¶
低木はシルバープリペット・アベリア・ローズマリーが管理しやすく、初心者向けです。グランドカバーはリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)が日本の住宅外構で最もよく使われます。乾燥に強く、踏まれても比較的丈夫です。日陰が多い場所ではフッキソウが適しています。
植える間隔と将来の大きさを考える ¶
苗を植えるときは、5年後・10年後の大きさを想定して間隔を決めてください。ホームセンターで売られている苗は小さいため、つい詰めて植えてしまいがちです。低木は株間60〜80cm、高木は建物の外壁から最低1m以上離すことを基本にしてください。
植栽は、植えてから育てていくものです。最初から完璧な配置を目指すより、まず1本・1株から始めて、庭の変化を観察しながら少しずつ足していく方が、長続きします。